毎年冬になると流行するインフルエンザ。
予防接種を受ける人も数多くいますが、できた抗体はどのくらいの期間続くものなのでしょうか。
また、自然罹患した時に獲得した抗体との違いはあるのでしょうか。
インフルエンザの抗体について、免疫が続く期間を調べてみました。
インフルエンザの3つの型
インフルエンザにはA,B,Cの3つの型があります。
特に症状が激しいのがA型で、激しい関節痛や急な高熱が特徴です。
症状が穏やかな上に一度かかると一生その免疫が持続するC型はそれほど問題にならないため、インフルエンザの予防接種ワクチンはA型のウイルスとB型のウイルスを混合して作られます。
予防接種と自然罹患による免疫持続期間の違い
予防接種によってできたインフルエンザの抗体は、免疫持続期間が約5ヶ月と言われています。
一方自然に罹患した場合は抗体価も高くなるため、その効果は半年から1年、場合によってはそれ以上続くと言われています。
ただ、A型インフルエンザは毎年その型が変化するため、一度かかっても、翌年またかかる可能性があります。
しかし、全く同じ型でなくても、それに近いものであれば、かかりにくいということはあるようです。
また、感染はしても、はっきりした症状が出ない不顕性感染となる人もいます。
そのため自分ではインフルエンザにかかった覚えがなくても、自然に免疫ができていたという可能性もありえます。
予防接種を打つとすればいつ?
予防接種に使われるワクチンは、その年に流行ると予測される2種のA型ウイルスと1種のB型ウイルスを混合して作られます。
その年により当たる年もあれば、外れてしまう年もありますが、たとえ外れたとしても、型が近いものであればある程度の効果があるので、そういった意味でも予防接種がすすめられます。
もしも予防接種を受けるのであれば、抗体の持続期間を考えて、11月に入ったら予防接種を受けるよう手配するといいでしょう。
ただし、インフルエンザの予防接種に関してはいろいろな意見があります。
予防接種はインフルエンザを完全に予防するものではなく、ワクチンには少なからず薬害があることを考えると、予防接種に否定的な考えを持つ人もいます。
インフルエンザをはじめとした感染症対策の基本は、うがい・手洗いです。
それに加え、日頃から規則的な生活を心がけ、免疫力を上げるような努力も忘れないようにしましょう。