溶連菌の原因ってなに?妊婦との関係は?


「溶連菌(ようれんきん)と略される「溶連菌感染症」。

感染症と名がついていますが、どんな病気なのか名前だけではわからないですよね。

特に現在妊娠中の人は、自分の体やお腹の赤ちゃんが溶連菌とどんな関係にあるのか気になるところでしょう。

この記事では溶連菌にかかる原因と、妊婦が溶連菌にかかった場合どうなるのかを調べてみました。

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溶連菌の原因とは?

溶連菌は「溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)」という細菌によって起こる病気です。

鼻水、くしゃみが出る病気ではありませんが、たまたま出た鼻水やくしゃみで感染する「飛沫感染」などが原因で感染することが多いです。

溶連菌の症状とは?

溶連菌の症状は、咳や鼻水が出ないときの風邪の症状に似ています。

のどの痛み、発熱、だるさのほか嘔吐、下痢などの胃腸症状が出ることもあります。

風邪ににた症状のほか、溶連菌特有の症状があります。

「いちご舌」と言って、舌の表面にイチゴのようなブツブツがみられます。

また皮膚に発疹が出た場合には、風邪と区別する目安になります。

妊婦が溶連菌にかかったらどうなるの?

溶連菌は子供の病気というイメージが強いですが大人もかかるため、妊婦もかかる可能性があります。

また何度でもかかる病気のため、一度かかったことがある人でも繰り返しかかることもあります。

溶連菌にはA群B群とありのどが痛い、いちご舌などハッキリした症状がでるのはA群です。

このA群の方は妊婦も医療機関を受診して一般の人と同じように治療を受ければ良いようです。

妊娠出産に関して問題になる溶連菌は症状の出るA群のことではなくB群の方なのです。

B群の方の溶連菌にかかっていたらどうなるの?

妊娠後期にB群の溶連菌にかかっていないかどうかの検査をする産婦人科が近年では多くなりました。

自覚症状がなくても検査をするとB群の溶連菌に陽性反応が出ることがあります。

陽性の場合まれに出産のときに産道から赤ちゃんがB群の溶連菌に感染することがあるため、妊娠後期にこの菌に感染してるかどうかのGBSの検査を行っています。

もし感染していた場合には出産のときに抗生物質を点滴するなどの処置がある場合もありますが、それほど感染率が高いわけでもないようで実際はケースバイケースのようです。

運悪く赤ちゃんにB群の溶連菌が感染してしまったとしても、日本では入院期間が1週間と長いため、赤ちゃんも入院期間中に治療を受けることができます。

赤ちゃんがGBSに感染すると重い病気にかかったり命に危険なことがあるため注目が集まっています。

もしB群の溶連菌の検査結果が陽性になってしまい不安な人は、出産時の対応について医師や看護師に聞いてみてください。

対処法について病院でどうするか決まっているのではないかと思います。

まとめ

溶連菌という病気は「A群β溶血性連鎖球菌」という難しい名称がついています。

溶連菌の原因、妊婦と溶連菌について調べてみましたが、子供がかかるA群「溶連菌」と妊婦の体内にもともとあるB群(正しくはβ溶血性)「溶連菌」とは別物らしいということがわかってきました。

子供がかかる方の溶連菌は飛沫感染が原因になることが多いので、風邪と同じように手洗いうがいなどで妊婦も予防しましょう。

出産のときに問題となる方の溶連菌は検査によってわかります。

陽性と出た場合でも普段から体にいて悪さをするほどの菌ではないようなのでとりあえず落ち着きましょう。

そして確率は低いですが万一赤ちゃんに感染した場合どういう対応になるのか、かかりつけの病院に聞いてみるのが一番重要なことです。

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