私たちは毎日、何かを食べ、水分を取り、健康であれば何気なく日常を暮らしています。
特に、「お手洗い」に関しては毎日の事なので意識しないで済ませているという方も少なくないでしょう。
おしっこ=尿は、体調を知らせてくれる大事なバロメーターなのです。
尿の色について、正常なときはどんな色か、また、正常じゃないときの尿の色とはどのような時なのか、まとめてみました。
正常な尿の色とは?
特に問題も無く体調が正常な時の尿とは、無色透明な尿では?と思いがちですが、実はそうではありません。
結論から言うと、正常な尿の色とはズバリ「黄色」なのです!
しかも、もっと細かく言うと、薄めの黄色い色が正常な尿の色とされています。
正常な尿の色はなぜ黄色!!
なぜ、正常な尿が黄色なのかというと、尿は腎臓で作られていて、肝臓から分泌される胆汁(消化液)の中に、脂肪やたんぱく質を分解するのに必要な液に含まれるビリルビンという色素があり、これが尿に色をつけています。
体内のものが分解、消化されて黄色の尿として排出されているのです。
朝起きて、その日の1回目のおしっこが濃いめの黄色をしていることがよくあります。
これは、寝ているときは体内の水分が少ない状態となっているために、色が濃くなるということです。
また、運動後や仕事で疲労した時なども濃いめの色をした尿が出ますが、理由は同じで、体内の水分量が少ない状態で老廃物を排出しようとするからで、色が濃くなりますが、水分補給すれば色は薄まります。
正常じゃない!!尿の色とは?
正常じゃない色の尿とはどのようなものがあるのでしょうか。
オレンジ色をしている尿は軽い脱水症状になっているサインなので水分を取りましょう。
また、ビタミン剤などを摂取した時もオレンジ色(真っ黄色)となることがありますが一過性のもので、もし、オレンジ色の尿が続く場合は、肝臓や胆管の異常があるかもしれません。
茶色の尿は、腎臓の血栓などの危険性があるので、お医者さんに行きましょう。
白色の尿は、腎臓や尿管などで炎症が起こっている可能性があり、尿の中に細菌や赤血球や白血球などいろいろなものを含んでしまっている状態で、特に、白く濁っている場合は膿ができている可能性があり、淋病や尿道炎などの可能性があります
赤色の尿は、尿に血が混ざった状態で、痛みを伴う場合は尿管結石や尿路感染症などの可能性が高く、痛みが伴わない場合は肝臓がんや膀胱がんの可能性もあるので、早めにお医者さんへ受診しましょう。
まとめ
○正常な尿の色とは薄い黄色である。
○薄い黄色の尿以外の尿の色は正常とはいえず、色によって体の異常を起こしている部分が異なっている。
尿の色は、私の健康状態を教えてくれる大切なものなのです。