7月頃をピークに発症する手足唇病。
特に、小さな子供さんを中心にその症状が多く見られますが、稀に大人も感染する病気なのだそうです。
また、この手足唇病のピークの時期と、幼稚園や学校などで行われるプールの時期と重なるため、手足唇病のことをしっかり理解することと、プールでの対応策をしっかり把握することで、症状の悪化を避けていきたいものです。
手足唇病についてと、手足唇病の後、いつからプールに入っても大丈夫なのかをまとめました。
手足唇病とは?
手足唇病は、夏季に流行するウイルス性の感染症です。
原因となるのはエンテロウイルス、コクサッキーウイルスといったウイルスで、複数種類のウイルスがあるために何度も発症する可能性があります。
稀に大人も感染します。
潜伏期間は3~6日で、発症すると口に中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が出て3日程度発熱することもあります。
また発症後1~2カ月後に手足の爪がはがれる症状も出る場合がありますが、大事には至らず新しい爪が生えてきます。
ひどい場合は、口の中の発疹がひどく、これが原因で脱水症状になったり、重篤化すると髄膜炎を引き起こす可能性もある病気です。
手足唇病はプールで感染するのか
手足唇病はプールで感染することが多いです。
ウイルスに直接触れる接触感染や、咳や唾液から感染する飛沫感染、排泄物から感染する糞口感染などがあります。
このように感染手段が多い=感染しやすい、ということなので、特に子供さんのプールにおいては感染しない、感染させないためにも、しっかりした対応が必要です。
手足唇病のあとプールはいつから大丈夫?
では、手足唇病の症状が治まったとしても、いつからのタイミングでプールに入れるのでしょうか。
手足唇病の水疱の発疹が治っても唾液や鼻水からおよそ2週間、便からは約1カ月の間は体からウイルスが排出されるそうです。
また、発熱などが治まったとしても、できた水疱が乾燥せずに湿った状態でいると、その部分から菌が入ってきて症状を悪化させたり、ウイルスをうつしてしまったりするので、水疱の部分が乾燥するまではプールには入れない方がいいでしょう。
プールにいつから入れるか判断するには、できた水疱が乾燥しきっていること、口の中の発疹(口内炎)が治っていること、発熱がないこと、を確認して、十分に体力が回復した状態、そして発症から1カ月程度経過している、タイミングであれば、プールに入っても大丈夫と言えそうです。
プール自体、とても体力を使う運動なので、手足唇病のあとは十分に体力を回復させてからプールに入れましょう。
まとめ
手足唇病のあとプールにはいつから入れればよいかは、発熱が治まり、口の中などの発疹が治まり、手足などにできた水疱の部分が完全に乾燥して、十分に体力が回復したタイミングと言えます。