暑い夏を乗り越えるために、納涼会や暑気払いに出席したことはありますか?
どちらも「ビール」「飲み会」のイメージが強いですが、ことばの意味に違いがあるのでしょうか。
この記事では納涼会と暑気払いの意味を調べ、二つの違いをさぐっていきます。
納涼会の意味は?
「納涼」の意味は工夫することによって夏の暑さをしのいでいく行為のことです。
納涼会を通して、夏の暑さを乗り切ろうという趣旨で行われます。
「納涼」のつく言葉には、「納涼床」「納涼船」があります。
納涼床とは涼しい川の見えるところに座敷を作って料理をいただくことで、納涼船は文字通り川に浮かんだ船の上で料理や雰囲気を楽しんだりすることです。
飲食のほかにも、涼しい所に出向いたり体を冷やす工夫をして、涼しく過ごす知恵が「納涼」です。
地域の夏祭りと納涼会が連携されることもあり、会社の飲み会より広い意味があります。
暑気払いの意味は?
「暑気払い」といったらビールのイメージが強いですが、主に会社の夏の飲み会で使うことが多いのではないでしょうか。
夏の暑さで仕事の能率が落ちたり、体調を崩してしまうことが増えます。
暑気払いの時期は梅雨~8月はじめの立秋やお盆前ころとされていますが、残暑厳しい年には9月後半の秋分の日まで「残暑払い」と名を変えて行えます。
暑さ厳しい梅雨~秋分と1年のうち3ヶ月もつづく暑さを打ち払うために暑気払いが行われています。
納涼会と暑気払いの違いは?
納涼会と暑気払いの違いですが、納涼会の方が懇親会の意味が強くて暑気払いの方は仕事のために飲むというイメージが強いです。
納涼会という言葉は地域の夏祭りとつながる面があり、暑さを忘れて楽しくやろうという目的の時に使われます。
一方暑気払いという言葉はプライベートな仲間同士の懇親に使われることは少なく、主に会社の人と飲む会、仕事の延長線のイメージが強いです。
春の歓送迎会、冬の忘新年会のように、夏は暑気払いという季節の位置付けになります。
個人的な絆を強める意味で「暑気払い」を使う人もいますが、多くは会社の仕事がスムーズに運ぶよう人間関係を深めるのが目的の会なのではないでしょうか。
まとめ
納涼会、暑気払い、どちらも暑い夏を乗り切るためには不可欠です。
二つの違いは納涼会は夏祭りなど地域行事でも使われること、暑気払いは主に職場の人と仕事の士気を高めるときに好んで使われることです。
ビールもひとりで飲むよりみんなと飲んだ方が美味しいですよね。
暑さの厳しい年にはビールの売り上げもぐんとアップします。
納涼会で楽しい仲間と、暑気払いでお世話になっている職場の人たちと、暑いながらも楽しい夏を過ごしてください。