二日酔いしたくないときに、牛乳やウコンを飲む人は多いですね。
飲酒の時の牛乳やウコンはなぜ、二日酔いになりにくいと言われているのでしょうか?
飲酒と、牛乳・ウコンの関係をまとめていきましょう。
牛乳は二日酔い予防に良いってホント?
飲酒の前に牛乳を飲むと、胃の粘膜がコーティングされてアルコールの刺激を和らげる事が出来る…。
そんなイメージを持っている方が多いと思いますが、牛乳は皮膜を作るワケではありません。
飲酒前に悪酔い防止に役立つ食べ物は…
①『脂質』:消化に時間がかかるので胃の蠕動運動を押さえて、アルコールの吸収を穏やかにするのに役立つ。
②『たんぱく質』:アルコール代謝を助ける。
牛乳には、乳脂肪とたんぱく質が豊富ですし、飲み会前に牛乳一本を飲んでおくくらいなら手軽ですから、悪酔い防止の対策として広がったのですね。
牛乳にこだわらず、悪酔い防止には、チーズや豆腐のサラダなど、脂質とたんぱく質を摂取出来るおつまみを選びましょう。
空腹にいきなり飲酒は、肝臓への負担が大きくなり、悪酔いしやすいですから避けたいですね。
ウコンは飲酒からの回復を早めるの?
二日酔い防止のドリンクとしてもおなじみのウコン。
ウコンのなかに含まれるクルクミンが、肝臓の機能を活性化して、アルコールを分解・排泄しやすくします。
アルコールが体の中で分解されるときには、アセトアルデヒドという毒素が作られます。
このアセトアルデヒドを分解するための酵素の量は、遺伝や体質で決まってきます。
日本人は、分解酵素そのものが少ない人が多いですから、ウコンで肝機能が活性化されてもアセトアルデヒドの分解が追いつかなければ、二日酔いになってしまいます。
体質的に分解酵素が少ないタイプの人は、ウコンを飲んでも定量を超えて飲酒すると、頭痛や吐き気が出たり、二日酔いになったりする事は避けられないのです。
つまみや食事を摂りながらゆっくりと、体の処理能力を超えない飲み方をするのが一番の安全策です。
まとめ
○ 悪酔いや二日酔いを避けるには、空腹のまま飲酒しない
○ 酔いを緩やかにするには、脂質とたんぱく質が豊富な料理をつまみにする
○ アセトアルデヒドの分解酵素が不足すると、頭痛や二日酔いになる
牛乳はアルコールの吸収を緩やかにし、ウコンは肝機能を活性化しますが、アセトアルデヒドの酵素の量を増やすワケではないので、定量を越えて飲むと悪酔いや二日酔いはさけられません。
飲酒を楽しむには、空腹のまま飲まないこと、自分のペースを守って飲む、深酒はほどほどにという事になりそうですね。