ふだん何気なく口にしているコーヒーやチョコレート。
仕事や家事の合間のリラックスタイムには欠かせませんよね。
体調のよい時には何をどう食べても案外大丈夫ですが、体の調子が今ひとつの時には嗜好品に含まれている成分が体にどう影響するのか気になってきます。
この記事では頭痛のときにコーヒーやチョコを食べると体にどんな影響がありそうなのか、また風邪をひいたときのコーヒー、チョコは体にとってどうなのか体験もまじえて書いてみました。
コーヒーは脳の血管を収縮させる飲み物
コーヒーの有名な成分にはカフェインがあり、眠い時に目が覚めるような「覚醒作用」をもっています。
カフェインには脳の血管が収縮させる働きがあり、偏頭痛もちの人の中にはコーヒーを飲むと症状が和らぐという人もいます。
しかし困ったことにコーヒー中のカフェインの作用が切れると脳の血管の拡張が戻るためか、あとになって偏頭痛が出てしまうケースもあるようです。
一般論的なページでは偏頭痛にコーヒーは効くと書かれているものも見かけますが、薬の専門家のページまで調べてみるとコーヒーのカフェインは偏頭痛も含め、頭痛には注意が必要なようです。
「コーヒーのカフェインは脳の血管を収縮させる」とだけ覚えておくと役に立つでしょう。
チョコも血管を収縮させる食べ物
チョコの有名な成分はカカオマスですが、ここでは「チラミン」という成分の話をします。
チラミンという成分は血管を収縮させる作用があり、頭痛を改善させたり悪化させたりします。
一般に血管が膨張すると偏頭痛が起こり、収縮すると緊張型頭痛が起こると言われていますが、人によって頭痛の出方はいろいろなのではと考えられます。
両方の頭痛が混ざって出てくることがあったり、いったん改善した頭痛がチラミンが切れることによりぶり返して、頭痛がひどくなったと感じるケースもあるでしょう。
チョコに含まれるカカオマスなど他の成分も体に影響を与えるため、チョコで頭痛が改善するかしないかはその時々の状況にもよりそうです。
「チョコを食べると頭痛が治る」と思う人は、チョコがその人の体質に合っているのかもしれないですね。
風邪のときコーヒーやチョコはどうなの?
風邪のときに飲食するホットコーヒーやチョコは、症状を緩和させる働きがあるのでしょうか?
筆者自身の場合には、コーヒーを飲むと体の冷えがひどくなり、カフェインによる覚醒作用で全身が興奮した状態になってしまいます。
風邪をひいたときはもちろん元気なときでも、コーヒーを飲むと体調が悪くなってしまいます。
コーヒーの香りも味も毎日何杯も飲みたいくらい大好きなのですが、私自身の体質には合わないので、泣く泣くコーヒーの摂取を避けています。
私にとっては体調不良の原因となるコーヒーでも、一般的には利尿作用がありボーッとした頭をスッキリさせてくれる働きがありますよね。
軽い風邪をひいたときにコーヒーを飲むと、体調が良くなる人もたくさんいるのではないかと思っています。
また風邪のときのチョコですが、大量に食べるということが考えにくく、少しつまむ程度ですよね。
食欲がなく食べられない時に、少量でカロリー補給ができる点がチョコの特徴だと思います。
砂糖がたくさん入っているからエネルギーを摂るのに効率いいですよね。
ちなみに私自身は体調が全体的に優れないときにはカカオマスだけ摂れれば元気になるので、固形のチョコではなく砂糖の入っていない純ココアの粉をお湯で溶いて飲んだり、少量のお湯で練って食べたりしています。
苦いし美味しくないですけど、薬の代わりだと思うと何とか飲めます。
砂糖を取らずにカカオマスだけ摂れる方法だと思うので、チョコのカロリーを気にする人はぜひ試してみてください。
■まとめ
頭痛にしても風邪にしても、本当に体調が悪かったら病院の薬が効くのはわかっていますが、昼間しか病院がやっていなかったり土日に休診で行けなかったりしますよね。
市販の薬も代わりに買いに行ってくれる家族がいればいいのですが、自分で買いにいけないほど体調が悪いときには家で寝ているのが一番です。
そんな時に多少気休めかもしれませんが、家に買い置きしてあるコーヒーやココアで辛い体調が少しでも改善できたら嬉しいですよね。
コーヒーのカフェイン、チョコのチラシンやカカオマスなど効能についていろいろ言われていますが、「自分の体に合っているか」で判断するのが良いと思います。
今体調が辛い人はなるべく体を休めて、大事にしてください。