人間とその傍に居る犬との関係の歴史は古くから存在すると言われています。
しかし、日本の歴史の中で愛犬や犬に纏わる話が登場するのは意外と少ない様に思います。
誰しも知って居るのは、徳川5代将軍が生類憐みの令を出して、犬を異常に可愛がった話や、西郷隆盛が愛犬を連れた姿で銅像に残されている事などではないでしょうか?!
しかし、日本の歴史にはもっと古い時代の聖徳太子に愛犬がいた事が一部の地域で知られています。
この聖徳太子が可愛がった愛犬は雪丸と言う名前で、この雪丸が奈良県の王寺町にある達磨寺に祀られています。
この雪丸は白犬であり、また元旦に雪丸が鳴くと豊作になると言った話や、雪丸は人の言葉やお経をきっちり理解していたとも伝えられています。
どこまでが本当の話かは分かりませんが、この逸話と雪丸に一役買ってもらい、町おこしの一助としようと、達磨寺のある王寺町はこの雪丸を雪丸君と名付けて公式キャラクターとし、街の各所にのぼり旗を掲げたりしており、王寺町やその周辺の町ではこの逸話はそこそこ知られています。
日本の歴史上で重要であり、神話の時代からしっかりとした国の形を成した聖徳太子の時代に、すでに犬は人間の近くで暮らし、愛犬と言う関係を築いていた事は興味深い事です。
また、聖徳太子その人が愛犬を可愛がっていたと言う逸話は、一層興味をそそられます。
こうした人間と愛犬の関係の歴史など、ふと疑問に感じる様な歴史上の逸話は、学校の日本史の授業には出てこないでしょうが、調べて見ると歴史がより身近に感じられ、楽しいかも知れませんネ。