雑然としたパーティーの会場でも、自分の名前が呼ばれると「何だって?」と話に刺さってくる地獄耳の人っていますよね。
人は自分に興味がある話題や自分の名前などは、たくさんの人がガヤガヤしている時にも聞き分けることが出来るのです。
心理学では、カクテルパーティー効果と呼ばれている現象です。
広告、ネットビジネスの世界でもこの、カクテルパーティー効果が応用されています。
カクテルパーティー効果を利用して、受取手の気持ちをつかむ方法がとられていることをご紹介しましょう。
人は“選択的注意”が無意識に働いている
カクテルパーティーの時に自分の名前や、興味のある話題は耳に入りやすいですし、ざわつきの中でも、会話している相手の話していることは聞き取ることが出来ます。
心理学では、『人はそれぞれ違った眼鏡をかけて世の中を見ている』と言います。
人は、感じ方が違うだけではなく、カクテルパーティー効果のように自分にとって必要な情報を無意識に選んでいるのです。
反対に、自分とは無縁のもの、気にならないものは見逃しやすく、心に響かないという事になります。
情報を届けたい相手がどんな“選択的注意”をもっているのか、予想出来ていると相手の心がつかみやすいとも言えるのです。
カクテルパーティー効果の心理学を生かしている例
ペルソナを意識して投げかけるサイト
ダイエット茶のアピールを、アラフォー女性の体験談を交えて伝えると、同年代でダイエットによいお茶を探していた女性にメッセージが伝わりやすい。
イメージキャラクターを起用してのキャラクターのファン層にアピール
CMやポスターに商品に興味を持って欲しい年代、性別に人気のキャラクターを使うことで、目にとまりやすく、親しみを持ってもらいやすくなる。
より具体的な悩みを解決する方法を提示
ゴルフで90を切りたいと思っている人に、練習方法の難しさや、今までのアプローチ方法が成功しなかった理由などの共感できる話題から、レッスンDVDに興味を持ってもらう。
相手がより自分へのメッセージだと感じるアプローチ
メールマガジンに名前を入れると、自分宛のメッセージとして身近に感じてもらえます。
目の前の相手との会話でも、名前を呼ばれた方が親近感が湧いて、親しみを感じると言います。
まとめ
○人は心理学で言うカクテルパーティー効果のように選択的に認識している
○相手が興味を持っていることをきっかけにすると親近感を持ってもらいやすい
○効果的なCMやネットサイトはカクテルパーティー効果が意識されている
相手のペルソナ(属性)を意識して、相手が興味のある事と伝えたいことを結びつけてアピール出来たら、効果的ですね