「身体がカタイです」と言う人がいるが、柔軟性の有る無しは生まれつきでなく環境が決めることであり、もしも、あなたの身体がカタイというのであれば、あなたが過ごしてきた環境が影響してるに過ぎずないのです。
そうです、大人になってからでも簡単に柔軟性をつけることは可能です。
そもそも身体がカタイとはどういうことなのか?
身体がカタイというのは筋肉の伸縮が上手くいかないことです。
腕の筋肉で説明すると、腕を曲げる時には、上腕二頭筋(力こぶの部分)が縮み、上腕三頭筋(力こぶとは反対の裏側の筋肉)が伸びます。縮む・伸びるが絶妙のバランスで同時進行できるから曲げられるのです。
腕なら誰でも曲げられますが、これが前屈するとなると手が地面につかない人が出てきます。
前屈している時には、脚の表側の筋肉が縮み、裏側の筋肉が伸びます。
このバランスが上手く行っていないので前屈した時に手が地面につかないのです。
誰しも脚の裏側が痛いので裏側の筋肉が伸びないのが原因だと感じるでしょうが、脚の表側の筋肉も上手く縮んでいないとも言えるのです。上手く縮めれば、その分、裏側の筋肉も余分に伸ばす必要がないです。
筋肉の伸縮が上手くいかないのは筋肉への神経伝達が影響しています。筋肉は神経からの指令で縮んだり伸びたりしています。
神経伝達を良くすれば柔軟性はUPする
身体がカタイのは筋肉だけが要因でないことが分かった上で、次にすることは、神経伝達を鍛えることです。
ストレッチングをする時に、意識して「ここの筋肉よ縮んでくれ、ここの筋肉よ伸びてくれ」と頭の中で考えることです。
神経伝達とは脳から発されるのですから、脳に意志を伝える事で神経に伝わり、それが筋肉にも伝わります。この点を意識するだけでも柔軟性に差が出てきます。
普通の人は、伸ばすことだけに意識を置きますが、縮むことに意識を置けば効果は倍です。何度も言いますが、柔軟性は伸縮です。
今、どこの筋肉が縮めたいのか、どこの筋肉を伸ばしたいのか両方を同時に意識します。
神経伝達の説明では納得できないのなら
神経伝達だけを意識してストレッチングをすれば柔軟性が良くなるはずがないと疑問視すると思います。
では、この質問に答えられますでしょうか?
下駄を履くと歩きづらいです。昔の人は日頃から下駄を履いて楽に歩いていたのです。
そこには原因と結果が存在するのです。柔軟性のない身体がカタイことに原因と結果が存在していることと同じことです。