日本語として使われている外来語は、ほとんどが英語由来ですが、身近で使われているものの中にはロシア語由来のものがいくつかあります。
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インテリ
英語の「intelligence」が語源であると思いがちですが、実はロシア語の「интеллигенция(インテリゲンチア)」から生まれた言葉。
もともとは帝政ロシア時代の西欧自由主義者を指す言葉で、その後、知的生産に従事する知識層を指すようになりました。
日本語では、知識人を指す言葉として使われています。
短く縮めてしまうところが日本語らしい。
ノルマ
ノルマは、労働者が一定時間内に行うべきものとして割り当てられる労働の基準量のことで、言うまでもなく、ソ連時代に定められた制度です。
転じて、職場などで目標とされる最低基準量を表す言葉として定着しました。
押し付けられるのは避けたい言葉ですが、日本語では、自ら目標を定めたりする場合にもノルマという言葉を使っています。
元はラテン語で規範・標準を表しています。
イクラ
日本語かと思いきや、ロシア語です。
日本では鮭の卵だけをイクラと呼んでいますが、ロシアでは魚の卵全般を指す言葉です。
ロシア語で「赤いイクラ」というと、日本でいうイクラ、鮭の卵のことです。
「黒いイクラ」というと、ロシア名物、チョウザメの卵・キャビアのことです。
余談ですが、高価なキャビアは、その中身をごまかすことがないように、中身がはっきりと見える瓶詰めで売られているそうです。