燃え尽き症候群もうつ病も、気力を無くして、エネルギーが湧かなくなるところが似ていますね。
燃え尽き症候群とうつ病は、症状の共通点が多いのですが、いくつかの違いがあります。
二つの違いについてまとめていきましょう。
燃え尽き症候群とうつ病の違いとは?
なりやすい性格の違い
消耗に気付かずに仕事に打ち込んでしまう、使命感や責任感が強い人が燃え尽き症候群になりやすく、うつ病は、感受性が強く、几帳面で神経質な面を持っている事が特徴です。
一見、エネルギッシュで意欲にあふれている人が、理想と現実にギャップを感じた事を引き金に、意欲を失う野が、燃え尽き症候群。
ストレス耐性が弱く、自分を責めたり、昔の事を思い出して悔やむことが多い場合には、うつ病を発症しやすいといえます。
症状の特徴の違い
燃え尽き症候群の場合には、やりきったのに到達できなかった事に対して、自分を責めるよりも、周りに原因があったと考えがちです。
時には、どうして自分の思い通りの結果が得られなかったのかという気持ちが、周りの人に対する怒りや嫌悪になり、攻撃的な行動を見せる事があります。
うつ病では、そうしたエネルギーさえなくなっていて、自分を責めるあまり、自殺してしまいたくなる方向に思考が向いていくのです。
治療法の違い
燃え尽き症候群の場合には、適切なカウンセリングを受けて、ジレンマを解消していくことが必要です。
心を休ませるには、環境を変えたり、時間にゆとりを持たせることが大切だと理解する事が大切です。
うつ病になると、心のエネルギーとして働く脳内物質の分泌そのものが上手くいかない状態になっていますから、精神科や心療内科の診療を受けて、適切な投薬とカウンセリングを受けながら治療していきます。
「燃え尽き症候群からうつ病になることはある?」
やる気を失っても、抱えているジレンマの原因が自分にあると一気に落ち込む場合には、うつ病発症の危険があります。
燃え尽き症候群の予兆が見られたときに、がんばりすぎない、ほどほどに対処する事が大切です。
ここで休息を意識せず突っ走ると、燃え尽き症候群の兆候からうつ病発症に進んでしまいます。
まとめ
○ 燃え尽き症候群は自責感よりも環境や周りの人に原因を求めやすい
○ 献身的、責任感の強い場合にがんばりすぎて陥りやすい
○ 燃え尽き症候群が進んで、自分を責め、自殺を考えるのはうつ病
気持ちに余裕がなく、自分を追い詰めてしまうと燃え尽き症候群から、うつ病になり、やる気が出ないだけでなく、自殺を考える様になってしまいます。
心のエネルギーが切れてきたと感じたら、環境を変える、休養を取るなど、ムリにがんばらない自分を受け入れてあげましょう。