水平思考と垂直思考と言う言葉を聞いて何をイメージしますか?
水平思考は広く浅く、垂直思考は深堀して行くことかと考えがちです。
情報処理の心理学的研究で知られる、エドワード・デボノ博士のラテラルシンキング(水平思考)の利用法についてまとめていきましょう。
水平思考と垂直思考
あなたは、物事を判断するときに、すでに確立されている判断基準を使っていますか?
世の中の常識となった基準を使えば、安定や安心を感じますが、発想の転換や新しい視点に気付くチャンスは失われてしまいます。
時には今までの判断基準を離れて新しい発想を求めてみると、違ったアイディアが湧くかもしれません。
垂直思考で、どこまでも深堀して極めていくことも大切な思考方法ですが、新しい視点に気づき、思考を広げるためには水平思考に目をむけてみましょう。
水平思考を利用してみよう
人は物事を判断するときに、よりどころとなる基準を持っています。
これは、客観的な根拠のあるものから、体験的で主観的なものまでを無意識に使い分けています。
新しい発想を求めているときには、今までの判断基準に照らしてYESかNOの二択で判断する前に、他の可能性を探ってみるのです。
もし、あなたがマネージャーとして、部下の意見の判断を求められたときに、採用・不採用の判断を自分の判断基準で即決していたとしたら、新しい可能性を見逃す事もあるのです。
新商品の開発にアイディアを出し合っている場面を想定してみましょう。
価格、機能、デザイン、顧客のニーズ、生産性のどの判断基準を使いますか?
前機種がリーズナブルを売りにしていたのなら、何気なく価格で判断を下すかもしれません。
ところが、マーケティング調査によって顧客のニーズを探ると、耐久性や質感が求められているかもしれないのです。
以前の判断基準を疑うことなく使った場合、調査もせずに価格勝負の方向に突き進んでしまいます。
どのアイディアを採用にするのか、いろいろな角度から検討していくと、価格だけにこだわっていたときには見えなかった発想に気付く可能性が広がるのです。
まとめ
○ 水平思考とは、ラテラルシンキングの事を指します。
○ 水平思考を意識すると、新しい発想で物事を考える事が可能になります。
エドワード・でボノ博士は、垂直思考を否定しているワケではありません。
常識的な思考パターンや、思い込みから解き放たれて水平思考を心がけると、新しい物の見方のヒントがつかめるでしょう。