まだまだ電卓を使って作業することも多い経理処理。
サクサクとミスなくこなせば信頼アップで、出来る人の仲間入りが出来ますね。
『M+』や『MRC』ボタンを普段使っていない、今さら人に聞けない・・・そんなあなたを応援する、簿記に役立つ電卓の便利機能をご紹介しましょう。
簿記に役立つ『M+』などメモリー機能の使い方
(200+100)÷(12×5)のように、( )内の計算をそれぞれ行った結果を使っての計算を電卓でするときに活躍するがメモリー機能です。
メモリー機能を使わない場合、(12×5)の計算結果『60』をどこかにメモしておき、(200+100)を計算してから、メモした数字『60』で割り算・・・という手順になります。
ところが『M+』ボタンと『MR』または『MRC』ボタンを使うと、メモしなくても計算出来ます。
(200+100)÷(12×5)を計算するときの、電卓のキーを押す手順を追ってみましょう。
① 【12】【×】【5】【M+】<液晶表示に【60】、上部に【M】と表示されます>
☆クリアせずに②の操作に移りましょう。
② 【200】【+】【100】【÷】【MR】または【MRC】<【M】と【÷】、【60】が液晶表示されます>
③ 【=】<計算結果【5】が液晶表示されます>
『M+』は計算結果を電卓に覚えさせて置くキーです。
『MR』は覚えさせておいた数字を呼び出すキーです。
『MC』は覚えさせておいた数字を取り消すキーです。
簿記に役立つ知っておきたい電卓の便利機能
税込みボタン
%を長押しすると税率を変えることが出来、税抜き、税込みの数値をワンアクションで表示出来ます。
複利計算
複利計算をするときに、期間が3年なら3乗、5年なら5乗の計算が必要になってきます。
10万円年利3%を3年複利で運用というときには・・・
<カシオ>
【1】【+】【0.3】【×】【×】【=】【=】【×】【100000】
☆【×】【×】で常数乗算モード、【=】2乗、【=】【=】3乗となります。
<シャープ>
【1】【+】【0.3】【×】【=】【=】【×】【100000】
☆【×】【=】で2乗、【×】【=】【=】で3乗となります。
まとめ
○『M+』で記憶させた数字を『MR』で呼び出して使うとちょいメモナシで計算出来る
○税込み、税抜きや、複利計算など、入力を簡単にする方法がある
今までちょいメモに頼っていた人も乗数計算で同じ数字を何度も入力していた人も、電卓の便利機能を使いこなして効率アップ出来ますね。