新しい時代の扉を開くには、イノベーションが欠かせません。
イノベーションは、日本語で改革、革新などと置き換えられますが、ただ目新しいことに飛びついても、必要としてくれる人がいなければ成功しません。
マネジメントとイノベーションについての著書を多数持つ、経営学者ペーター・ドラッガーの考え、定義をまとめてみましょう。
イノベーションの定義とは?
ドラッガーは、企業家が成功するためには、消費者の満足を追求することが大切だとしています。
より供給の価値高めるためには、イノベーションが大切な条件となります。
消費者が足りないと感じているものにいち早く気付き提供するという、事業の成功スタイルを実現するには、新しい需要や市場を創り出すことが不可欠だからです。
消費者は、具体的なアイディアを持っているとは限りませんが、漠然とより便利なものを求めています。
AppleはiPodやiPhoneで時代の先駆者となりました。
“どこにいてもその場で選曲出来る音楽プレーヤー”という革新的な端末を開発したことから、タッチパネルで直感操作でき、通信機能をもつiPhone、iPadにつながりました。
ポケットに入る端末で、インターネットや映画、書籍などのコンテンツを楽しむなんて20年前には考えられなかったのですから、付随する多くの需要を生み出す革新的な事業ですね。
ドラッガーに学ぶ気づきの力
ドラッガーは、いち早くこうしたイノベーションを起こした企業家が、多くの富を生み出し、社会のニーズに応えることが出来ると唱えていました。
世の中の構造の変化、認識の変化に気付いて、必要とされる技術、物を消費者が満足するかたちで提供する事がイノベーションになると定義づけることが出来るでしょう。
必要な物資に恵まれ、飽和状態にある今だからこそ、より、消費者の満足を追求したニーズに気づき、新しい需要や市場を創り出すという考えが注目されるのです。
予期しない出来事が、そんなイノベーションへのヒントをくれる・・・ピンチはチャンスとでも言うようなドラッガーの言葉から、未来を創るアイディアが生まれて行くのでしょう。
まとめ
○ 新しい需要、市場を創り出すのがイノベーション
○ 企業家は、社会が求めることにいち早く気付いて世の中に返す事で成功する
○ イノベーションを起こすには、消費者のニーズ、社会の構造の変化に敏感になるべし
新製品を創り出すだけでなく、新しい消費者やニーズに気付くことがイノベーションの第一歩。
コップの半分まで注がれた水を見て、単純に“水がある”と見るか、“半分しかない”と満たされない部分に目を向ける事が出来るかがイノベーションを起こせるかどうかの分かれ目なのですね。