積乱雲といえば、いわゆる入道雲といわれている鉛直方向に立ち上る雲です。
積乱雲は、強い上昇気流によって雲の高さは10キロとも成層圏まで達するほどともいわれます。
積乱雲の発生の条件は?
積乱雲が発生する気象条件には、大気の状態が不安定であることが挙げられます。
大気の状態が不安定ということは、上空に冷たい空気の塊があり、地上には温められた空気の塊がある状態をいいます。
この大気の状態では、対流が起こり湿度が高ければ雲が発生し、積乱雲となる可能性が高くなるといえます。
積乱雲の発生から消滅まで
大気の状態が不安定で積乱雲が発生した場合、次のような段階を経て消滅していきます。
その段階として、成長期、成熟期、減衰期が挙げられます。
成長期はその名の通り、積乱雲が上昇気流に乗って雲が上に大きくなっていきます。この時には、地上への降水はないといえます。
次に段階で成熟期を迎え、雲内部に氷晶や雨粒の発生により、上昇気流と下降気流が雲内部に発生します。
そして、減衰期に入ると、成熟期で発生した氷晶や雨粒が地表に下降気流と共に落ち出します。
これにより、地表には激しい雨や風、結晶同士の衝突による雷が落ち出します。
こうして、雲内部に蓄積されたものが地表に下降気流によって落とされることで消滅していきます。
積乱雲の状態を判断して危険回避を
最近のゲリラ豪雨等の原因となっている積乱雲ですが、天気予報で知らされる情報と空の雲の状況を見て、危険を回避することに有効に活用したいものです。
そのためにも、積乱雲の発生から消滅までのメカニズムを知っておくことは有用かと思います。