お米のとぎ汁の利用方法の中で一番手軽に見えるのが、植物の水やり。
でも、水やりに使うのは良くないという説もあって迷いますよね。
「節水に役立つんじゃない?」
「虫がわいたり臭くなるよ」
一体どっちがホントなのか詳しく調べて見ました。
・とぎ汁を水やりに使うデメリット
・とぎ汁を水やりに使えないのか
・まとめ
とぎ汁を水やりに使うメリットとデメリット
「とぎ汁には、肥料になるヌカが溶け込んでいるし、排水溝に流すくらいなら花壇や菜園にまいた方が良いのではないか」という話を聞きます。
その一方で、「鉢植えやプランターに与えたら、虫がわいて、植物も元気がなくなった」というエピソードも耳にします。
実際のところ、『肥料としての効果を期待するなら、一度発酵させてから使う』のが正解です。
水分が多く、でんぷん質の多く含まれるとぎ汁を植物に水やり代わりに与えると、根腐れやチッ素飢餓を起こしてしまうのです。
ヌカが肥料になるというのは間違いではありませんが、発酵による分解が進んでいない有機物を直接植物に与えることは、土の中のチッ素を消費しますし、腐敗による弊害を受けるなど良くありません。
土の中のチッ素が足りない『チッ素飢餓』になると、植物は元気を失います。
ヌカを肥料として利用する場合、土作りの時にすき込んで2週間以上置いてから作付けするか、水に溶かして1週間ほど置いたものを液肥として利用する使い方が効果的なのです。
ヌカ成分が溶け込んでいるからと、米のとぎ汁がでるたびに毎日水やりとして与えるのは、デメリットが強く表れてしまうのです。
とぎ汁を水やりに使えないのか?
節水のため、どうしても水やりに利用したいなら、とぎ汁をしばらく放置して沈殿させた上澄みを使いましょう。
鉢植えの場合には、溶け込んでいるでんぷんを十分に分解できるバクテリアが足りずに、デメリットのほうが大きくなってしまうことがありますから、注意が必要です。
月に1~2回程度であれば、自然に分解されるレベルと言えますが、とぎ汁は毎日のようにでますし、使いすぎ、水分の与えすぎに気をつけて利用する事が大切です。
まとめ
米のとぎ汁を水やりに利用するなら・・・
○上澄みを利用する
○鉢植えプランターは避ける
○月に1~2回程度で様子を見ながら使い、与えすぎないようにする
米のとぎ汁に肥料としての効果を狙うなら、発酵させてから使うのがオススメです。
毎日のようにでるとぎ汁をそのまま、水やりに使うのは、植物を弱らせる原因になるので、やめておいた方が良いのですね。