幸せの定義と言われてどんなことをイメージしますか?
勇気づけの心理学と言われる『アドラー心理学』では、精神的な健康のバロメーターを『つながりや絆の感覚』だと言っています。
幸せの定義について、アドラー心理学の考え方をまとめて見ましょう。
幸せの定義とアドラー心理学
アドラー心理学で、精神的な健康のバロメーターは『つながりや絆の感覚』だとしていて、『共同体感覚』という言葉で表されています。
・所属感
・信頼感
・貢献感
この3つが満たされているほど、精神的に健康な状態・・・つまり、幸せ度が高いということです。
誰か相手があって始めて成立する感覚ですから、孤立している場合には、幸せを感じられないのです。
この感覚は、組織作りや教育の場のカウンセリングでも利用されています。
アドラーの心理学の中に登場する『あなたを作ったのはあなた。あなたを変えうるのもあなた。』という言葉。
これは、人は対人関係の中で生きていくものだけれど、何に幸せを感じ、どう生きていくのかは、自分自身が決めるものだと言うことを表しています。
日常を幸せだと感じさせてくれる考え方とは?
幸せを感じにくい考え方とは・・・
・人と比べて優劣をつけようとする
・困難にであったときに原因を自分以外のところに見つけようとする
・自分を愛する気持ち(自己肯定感)が薄く、どうせわたしなんかと思っている
・相手との感じ方の違いにクヨクヨする
ルックスや収入が良い、高学歴である、良い車に乗っている、ということで幸福度を判断していませんか?
自分を愛する気持ちが薄いことで幸福感が感じられないのではないですか?
人間関係で『誰かに受け入れられている』『誰かの役に立っている』『自分の居場所がある』と言うことを、幸せを感じる尺度にしてみましょう。
人として心が満たされる幸福感は、自分の行動を変えるだけで味わうことが出来ます。
誰かに理解してもらえないと嘆くよりも、相手の立場や気持ちを想像して寄り添うと、すんなり受け入れてもらえることもあるのです。
まとめ
○アドラー心理学では幸せの定義を、『共同体感覚』に求めている
○自分の気持ちの持ち方や行動で幸せ度をアップすることが出来る
人間関係に悩んだときにも、そうした困難を相手の立場になって想像する事で、バイアスの違いに気付くことが出来るでしょう。
幸せは自分の心次第、受け取り方で変わってくるのだと思えるようになります。