残業代の計算は給料(基本給+手当て)から計算されていますが、どんな計算になっているかご存じですか?
会社によって多少の違いはあるかもしれませんが、給料(基本給+手当て)に定率をかけて算出されています。
残業するとどれくらいお給料をアップさせられるのか、計算方法をまとめていきます。
残業代の算出に必要な数字は?
・給料(時給)×1.25(割増率)×残業した時間=残業代
時給換算で求めていきますから、時給制の場合はそのまま時給を『給料』として計算します。
月給や、年俸制の場合には、月の所定労働時間で割って、時間給に換算します。
このとき、一律支給の手当て分は、給料や年俸に含めることが出来ますが、個人的な条件による手当は含めないで計算します。
扶養手当て、住宅手当や通勤手当などは、一律に支給されている分は基本給にプラスできますが、個別の条件によって支給額が変わるものは含めずに計算します。
一般的な所定労働日数240日、1日あたりの労働時間8時間を元に、1ヶ月の平均労働時間数を計算してみましょう。
年間労働時間=240日×8時間=1920時間
1ヶ月の平均労働時間=1920時間÷12ヶ月=160時間
労働条件が変われば、ちょっと違いが出てきますが、こうして求めた時給換算の給料を元に、1.25倍の割増しで残業分の給料を計算します。
1日8時間、週に40時間を越えていると1.25倍で計算されます。
割増率の区分は、法定休日か、深夜労働に当たるかによって変わってきます。
法定休日は、1.35倍、22時~翌朝5時までは1.5倍です。
残業代を計算してみよう
・月給30万円
・一律の手当て2万円
・月の所定労働時間160時間
この条件で時給換算を行うと、32万円÷160時間=2000円ですから、
・2000円×1.25×(残業した時間)=残業代
残業10時間で、残業代は25000円という計算になります。
月給の条件を変えて、月給20万円手当てナシの場合を計算してみましょう。
時給換算が20万円÷160時間=1250円ですから、
・1250円×1.25×(残業した時間)=残業代
残業10時間で、残業代は15625円という計算になります。
もらっている給料と、月の所定労働時間によって変わってくると言うことですね。
基本給が高ければ、同じ時間残業しても残業代が高いというわけです。
まとめ
○残業代を計算するときには、時給換算の給料で計算する
○給料=(基本給+一律で支給されている手当て)で計算する事が出来る
○割増率は1.25倍、法定休日は1.35倍、深夜は1.5倍で計算する
時間給に換算するときに、法定労働時間から173時間が上限となるはずですが、200時間で計算していたり、給料に加算できる手当て分が抜けていたりして、本来よりも残業代が少なく計算されてしまうこともあります。
チェックしてみてあまりに違うようなら、担当者や会社に聞いてみると良いかもしれませんね。