パンの日は国産パン誕生の日!その理由は意外なもの?

パンの日 理由 (1)
毎月12日はパンの日になっています。

理由は、パン食普及協議会が、国産パンが誕生したといわれる4月12日を、『パンの日』と決めたからです。

ベーカリーショップでは、ポイント2倍セールや、20%オフなどパンの日にちなんだサービスデーとなっているとことが多いですね。

国産パンの誕生が、4月12日ってピンポイントに日にちがわかっているなんてすごくないですか?

これは、『日本の国防に関わる記録として残っていたから』という事のようですね。

そのあたりの事情を詳しくまとめて見ましょう。

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江戸時代のイギリスの脅威

1840年、清はアヘン戦争でイギリスに敗れました。

アジア諸国の植民地化や、清への進出と、イギリスの勢いはとどまることを知らない情勢となっていました。

そこで、江戸幕府はイギリスにせめられるのではと身のキケンを感じ、国防に力を入れたのです。

このとき江戸湾の警備を任されたのが、伊豆韮山の代官、江川太郎左衛門でした。

港を守るには、武士達の兵糧(兵達の食料)の確保が必須ですが、米を炊飯すると煙や湯気があがり標的にされるリスクが高まります。

そう考えた江戸川太郎左衛門は、煙や湯気を出さずに兵糧を確保する方法としてパンを兵糧とすることを考案しました。

西洋の脅威から身を守るための作戦が、西洋食のパンを取り入れる事だったなんて、少し皮肉な感じがしますね。

国産パン第一号誕生の道のり

長崎のオランダ屋敷の料理人だったパン職人の作太郎を江戸川太郎左衛門邸に招いて、パンを焼くためのかまど作りから始めました。

開発の目的は、「いかに長期保存できる兵糧を作るか」という事です。

江戸川太郎左衛門が、パンに目をつけた理由は、おにぎり弁当よりも腐らないからです。

江戸でパンの研究をしていた江戸川藤兵衛から情報を得て、保存食としてのパンの可能性に興味を持ったと言われています。

そして1842年4月12日に、とうとう試作第一号のパンが焼き上がったのです。

日本にパンが伝わったのは戦国時代のことで、長崎では、西洋人のためにパンを焼く職人がいたと思われますが、パン協議会は国産パン第1号を江戸川太郎左衛門のパンとしたのでしょうか。

理由は、東に上って本格的に生産されたパンと言うこと。

幕府の命によってすすめられた事業の一環であったことから、パンの日として決めるのにふさわしいと考えたのでしょう。

江戸川太郎左衛門は、江戸川担庵として『パン祖』と呼ばれています。

パンの日 理由 (2)

賞味期限1年以上といわれるパン

伊豆韮山の名物として「パン祖のパン」は、平成4年復刻を果たし、地元で購入することが出来ます。

1個600円で販売されていますが、とても硬いです。

現代のパンのイメージと違った食感に、マズイと感じる人も多いかも…。

その理由は、戦場での主食としてクセのない飽きのこない味を追求したため、味がほとんど無いからかも知れませんね。

それでも、鶏卵と砂糖、塩が配合されていますから、じっくり味わうと硬さの中にも味わいが感じられ、カリカリと噛むのがクセになるパンです。

開発の原点が軍事用であり、日持ちさせることですから、こちらの復刻版の「パン祖のパン」は、かなり硬く、少し食べやすく改良された、ものが「カノン(大砲)パン」として販売されています。

パン発祥の地、韮山のパン祭り

パン協議会から江戸川太郎左衛門が『パン祖』の称号を贈られたことで、静岡県韮沢は『パン発祥の地』としてお祭りを行っています。

2015年1月17日、18日に第9回『パン祖のパン祭り』が行われました。

・パン作りコンテスト
・パン祖を訪ねるいちごウォーキング
・地獄のパン食いゲーム
・パン当てゲーム
・ぬりえ抽選会
・パン生地のばし
・反射炉ちびっこパンづくりコンテスト教室
・地元農業高校生制作の巨大オブジェ
といった催し物がパン祭りを盛り上げています。

全国高校生パンコンテストでは、パンの甲子園として新感覚のパンが毎年生まれています。

『パン祖のまち』を理由に、パンで町おこしといった感じで盛り上がっているんですよ。

パンの日 理由 (3)

毎月12日、パンの日のお得情報

・ポンパドール:新商品発売日
・サンジェルマン:ポイント2倍
・ホテルオークラ:焼きたてパンが20%OFF
・神戸屋:税込み600円以上の買い物で200円金券サービス
・イオンモール内のパン屋さん:ポイント5倍など

毎月12日のパンの日を理由に、サービスをしているパン屋さんは多いですね。

保存食として開発のきっかけを得たパンですが、現在では、ふわふわでもちもちといった日本ならでは柔らかいパンや、ドイツ、フランスの本場仕込みのパンが人気ですね。

米粉のパンや、餡食パンなど種類も豊富で、おいしさを追求したパンが生まれています。

まとめ

○ 4月12日がパンの日になった理由は、江戸川太郎左衛門が試作パンを作った日だから
○ 江戸川太郎左衛門のパンは、兵糧にするため開発された
○ 毎月12日はパンの日として、お得になっていることが多い

4月12日がパンの日になっている理由が、兵糧にするためのパン作り試作品1号が焼き上がった日だったとは、ちょっとオドロキですね。

たくさんのふわふわ焼きたてパンに囲まれて、豊かな気持ちになれる生活に感謝したくなりますね。

さっそく焼きたてパンのお店に行きたくなりますね。

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