初対面の人との第一印象でまず気になることといえば、その人の表情でしょうか?
服装や髪形という人もいるかもしれません。
面接や商談の場で重要な役割を果たす第一印象。
ビジネス心理学の観点から、好印象を与える笑顔がもたらす効果について調べてみました。
笑顔がもたらす効果をビジネス心理学からひも解く
笑顔というのは、人の表情の中で一番難しい行為です。
目が笑っていない。
口の端で笑っている。
作り笑いというものは、意外に気付かれてしまうものです。
かといって大きな口を開けて、ガハハ笑いをするのもわざとらしいことです。
ビジネスの世界だけではなく、普段の生活の中でも「笑顔」は人間関係を円滑にする作用があるといえます。
ビジネス心理学には「返報性の原理」というものがあります。
「返報性」とは、人からしてもらったことに対して、何かしらのお返しをしなければいけないと思う心理のことを言います。
「笑顔」の対応の効果も、そういった人の心理を利用した物なのです。
窓口業務の人や、接客業の方々は特に「笑顔」の対応は必須といえます。
「笑顔」で対応されて嫌な気分になる人はいないでしょう。
「笑顔」の「返報性」の効果には、色々なメッセージが込められています。
私はあなたを信頼しています。
・私はあなたの敵ではありません。
・私はあなたの事を大切に思っています。
など、「笑顔」という目から得られる情報により、相手を良い気分にする効果があるのです。
笑顔がもたらす効果とは。
自然と笑顔になれる相手に、赤ちゃんがいます。
赤ちゃんの寝顔やしぐさを見て、眉間にしわを寄せるような人はいないはずです。
赤ちゃんは、周りの状況を感じ取って学習する能力があります。
目の前の人が笑えば、反射的に赤ちゃんが笑っているように見えます。
これを「生理的微笑」とか「新生児微笑」と言います。
先に述べた「返報性の原理」が、この赤ちゃんが反射的に見せる笑顔にもあるわけです。
口角が上がり、目元が柔らかくなり、顔全体の印象が優しい雰囲気になるのが「笑顔」です。
反対に真剣な場面や緊張感を伴う場所では、「笑顔」は不謹慎な印象を与えます。
人は緊張状態位に陥ると、過度なストレスを感じ視野が狭くなり、周りで起きていることを把握できなくなります。
パニック状態といわれるものがその代表例です。
大切なビジネスのシーンでも、新しいアイデアを生み出すことが出来なかったり失敗してしまったりします。
笑顔がもたらす効果は、思考の幅を広げ新しいアイデアを生み出し問題を解決できます。
相手との距離を縮めるのにも、笑顔がもたらす効果は絶大です。
まとめ
ビジネス心理学から見ても笑顔がもたらす効果は、社交性に優れ信頼関係を築きやすく高い評価を得られます。
「笑顔」にはストレスを軽減したり、女性ホルモンの分泌を促進したりして自律神経を整える効果もあるそうです。
相手を笑顔にしたいなら、まず自分が笑顔でいることが大切という事です。