毎年夏になると日本各地で花火大会が開かれ、盛大な花火で夜空が彩られます。
ところで、どうやって打ち上げ花火にはカラフルな色を付けているのでしょうか。
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そもそも打ち上げ花火の仕組みはどうなっているの?
打ち上げ花火の仕組み自体は簡単で、紙製の丸い玉の中に小さな球体(専門用語で「星」といいます)がたくさん詰まっています。
花火玉が空中で破裂すると、この星が燃えながら飛び散り、夜空に絵を描くのです。
でも、ただ燃えるだけではカラフルな色はつきませんね。
そう、この星にこそ花火の色の秘密があるのです。
炎に色を付けるには?
では、なぜ花火の星は様々な色の炎を出して燃えるのでしょうか。
炎の中に金属粉末や金属化合物を入れると、炎がその金属の種類に応じた色に変わります。
例えばナトリウムなら黄色、銅なら緑色、ストロンチウムなら赤色の炎が上がります。
これを科学用語で炎色反応と呼ぶのですが、花火にはこの炎色反応が応用されているのです。
花火の色は炎色反応だった!
花火の星は火薬に焔色剤として金属粉末や金属化合物を混ぜて作られます。
星が燃えると、含まれる焔色剤によって炎色反応を起こし、綺麗な色の炎を出します。
例えば酸化銅を混ぜた星は緑色、炭酸ストロンチウムを混ぜた星は炎色反応によって赤色に燃えます。
こうして複数の色の星を組み合わせることでカラフルな打ち上げ花火はできあがるのです。
例を上げれば、花火玉の外側に赤い炎の星を、内側に青い炎の星を配置すれば、外輪が赤く内輪が青い花火が仕上がります。
打ち上げ花火の色はまさに科学なのです!