「正しいことを強く主張すれば企画を通すことが出来る」そう考える若いビジネスマンは多いようです。
会社での根回しという言葉にも、なにかネガティブなイメージを持つ一方、プロジェクトの進行には必要なことだけど、どうやったら良いのか悩むという声もあります。
会社での根回しの意味や方法について考えてみましょう。
根回しの意味をポジティブにとらえる
部署の責任者は、プロジェクトの進行状況をつかんでおきたいと考えています。
いきなり想定外の提案を部下がしてきたらどう思うでしょうか。
客観的に見て“なぜこのやり方をしているのか?”とギモンを感じることがあったとしても、新参者にはわからない理由があるのかもしれません。
しっかり情報を集めて、プロジェクトに参加する人の想いが一つになるように調整出来る能力が、根回しの方法に生きてきます。
根回しが出来る人は、プロジェクトリーダーとしてスムーズに仕事をこなせると評価され、リーダーを任せられる人材という評価を受けるでしょう。
相談すると相手を大事にしていることを伝えられる
あなたが担当している事案に、新しい提案が含まれているとします。
こんな時、直属の上司、旧体制指示のリーダー格に「相談」しておくのが良いでしょう。
会議になって始めて内容を聞いた場合、軽んじられたと感じられれば、反発を受けたり、提案の不備を大勢の目の前で攻撃されたりするでしょう。
上司や旧体制リーダーに相談として耳にいれておけば、むしろ提案の仕方に助言をくれるかもしれません。
会社の廊下で見かけたとき、昼休みなど相手が一人でいるときにちょっと声をかけておきましょう。
それまで先輩が築いてきたものへの感謝が伝わるように配慮できれば、社会人として合格ですね。
批判的な物の言い方は避けて、相談する、建設的な意見として受け取ってもらえる話し方が根回しの方法に生きてきます。
まとめ
○根回しはチーム力を生かす大事な方法
○言葉をかけておくことで、相手を大事にしていることが伝わる
○反対意見は、批判にならない方法や言い方に工夫する
根回しなしで新しい提案を会議でぶつけると、話し合いが長引いたり、こじれたりする事があります。
あらかじめ直属の上司や、反対意見を言いそうな人物、会議の決定権を握っている人物に1対1で話を聞いてもらっていれば、スムーズに話し合いが進みます。
いくら正論でも、今まで取り仕切ってきた先輩への配慮がなければ受け入れてもらえないこともあります。
会社での根回しは、チームとしてのパフォーマンスを上げるために必要なモノなのです。