インフルエンザ予防注射に、健康診断の採血。
注射をしなければいけない時に気になるのは、「痛いとやだなあ」なんてこと。
大人になっても痛いのは出来れば避けて通りたいですよね。
注射が痛いワケを知れば、痛くない注射の受け方がわかるかも・・・という事で、まとめていきましょう。
注射が痛いのはなぜ?
・注射の針が刺さるときに皮膚を押し広げて、細胞に痛いという刺激を与えてしまう
・薬液が注入されるときの刺激が、痛みを感じさせてしまう
このほかにも、看護婦さんの熟練度も影響しますし、採血の場合には血管の太さや位置が関係してきます。
インフルエンザの予防注射については、日本の場合、細い針で浅い皮下注射として行いますから、アメリカで主流のやや太い針で行う筋肉注射よりも痛みは少ないと言えます。
採血の場合には、なぜ苦労する場合があるのかというと、血管が細い、曲がっている、深いという条件が揃っていると、難しくなります。
熟練した看護師の場合には、なぜ迷いなく針をいれられるのでしょう?
それは、指で血管に触れただけで、どの角度でどれくらいの深さでその血管をとらえられるか、3Dイメージが湧くと言います。
すごい技術ですね。
プロとはいえ、すべての看護師がそうとは限らないので、場合によっては針で探られてとても痛い思いをしてしまうこともあるのです。
注射を出来るだけ痛くならない様に受ける
インフルエンザの予防接種のように、皮下注射の場合には、注射する場所を強めにつまんで麻痺させると痛みを感じにくく、きゅっとつまんで注射してくれる場合が多いですね。
小児科では、エムラクリームのような塗るタイプの鎮痛薬を使う事で痛みを感じにくくするやり方を採用しているところもあります。
抜歯の麻酔注射をするときにも歯茎に表面麻酔クリームを使う場合があります。
蚊の針をモデルにした、採血用の針が開発されています。
なぜか蚊に刺されても気づかないという事から蚊の針のようなギザギザした採血用の針が開発されています。
細胞に触れる面積が少ない方が、痛みを感じにくいのです。
この針はまだ全国的に浸透しているワケではないので、手足を温めて血管がわかりやすくして採血に臨むとか、採血の前に少し体を動かして血流を良くしておくなど対策しておくと、針が入りやすく、痛い思いをせずに済むでしょう。
まとめ
○ インフルエンザなどの皮下注射では強くつまんで注射してもらう
○ 表面麻酔クリームの使用を尋ねてみる
○ 採血の前に手足を温めたり体を動かして血管が触れやすい様にしておく
注射の痛みを予防するにはこのような対策が考えられます。
ただ、精神的に以前注射を受けたときの痛みが思い出されて緊張してしまう事で、痛みを強く感じる事もあるようです。
看護師さんを信じて、ゆっくり深い呼吸をしながらしてもらうのが、一番痛みを感じにくい方法です。