姿勢を正すときには正座ですが、足がしびれるし、血流が悪くなることで良いことばかりではないようです。
座禅ではあぐらですが、こちらも猫背になると、腰に負担がかかったりして、デメリットが出てきますね。
正座とあぐらのどちらが健康的なのでしょう?
床や畳に座るときの座り方について、比べて行きましょう。
正座とあぐらの健康面から見た違いは?
ライフスタイルに椅子やベットが浸透して日本人の骨格が変わったと言われて久しいですね。
昔の日本人は、床や畳に座ることが多かったので、日常的に正座で足を折っていることが多く、足が胴に対して短いことや、足がまっすぐに伸びていない人も多かったと言われています。
血流が悪くなる事で、むくみやすく足が太くなりやすいというのも本当なのです。
ただ、正座は左右に傾かずに骨盤の上にしっかり上体を載せておくことが出来るので、背筋を伸ばしてゆがみの少ない姿勢を保ちやすくなっています。
茶道で指導する正座では、体重をすべて足にあずけることなく、やや前屈みになるように座ることで、長く正座が出来る座り方だと言います。
足の血行が滞り易いところ以外は、むしろ健康的な座り方と言えます。
あぐらについては、座禅のイメージでは深い呼吸が整えやすく健康的な印象があります。
ただ、背中が丸くなっている場合には、腰に負担をかけることになりますし、骨盤が開いた状態が続くことで腹筋や骨盤底筋を緩めてしまう影響が考えられます。
正座でもあぐらでも姿勢良く座ることがポイント
こうして正座とあぐらを比べて見ると、健康のためにどちらが良いとハッキリ言えなくなってしまいますね。
気をつけたいのは、背筋を伸ばして骨盤の上にバランス良く上体を乗せている感覚が大切だと言うことです。
健康から見てマズイのは・・・
・猫背で内臓を圧迫したり、骨格にゆがみが出る
・骨盤のゆがみをおこす
・同じ姿勢で血行が悪くなる
という事ですから、正座とあぐらのどちらかを選ぶというより、姿勢に気をつけることが健康にとって良いのです。
まとめ
○ 正座でもあぐらでも猫背には気をつける
○ 長時間同じ姿勢をガマンしない
○ 骨盤を開いたり傾けたり姿勢を長く続けない
正座とあぐらのどちらが健康的なのか比べて見ましたが、問題はそこではなかったという結果になりました。
背筋が弱るとよい姿勢が保てなくなり、集中力が落ちると言います。
いつも背もたれに体をあずけていたり、頬杖をついたりすると背筋を弱らせ、体の骨格のバランスにゆがみが出るのです。
しっかり背筋を伸ばすことと、長時間座りっぱなしにならないように気をつけたいですね。