集中力の持続時間は、15分ごとに波が訪れると言われています。
時間の区切りを意識して適度に休憩を取ると、集中力を保つ事が出来るのです。
集中力の持続時間の特徴と、効率アップにつながる休憩の取り方について考えてみましょう。
学校の先生はどのように授業を組み立てているのか?
学校の授業は概ね50分、休み時間10分という流れになっています。
・はじめの5分~10分で導入
・次の10分から15分で問題提示
・次の15分で授業の最も山場となる思考作業
・残りの5分~10分で内容のまとめ
という組み立てで1コマを進めていくように考えられています。
集中力が切れる15分以内で場面を転換させながら、山場となる思考作業につながるように組み立てる計画となっています。
テレビ番組も30分番組は中間でCMが入りますが、15分という集中力の波を考えているのではないでしょうか。
映画やコンサートも人の集中力の波を巧みに利用しています。
多くの映画作品が90分から120分にまとめられているのも、トーンを変えながら起承転結のパターンに当てはめて構成されているのです。
仕事の組み立てに15分ずつの波を応用する
大人の場合、平均的な集中力の持続時間は50分です。
これは、『集中するまでに5分使い、15分の波を3回繰り返してちょっと休憩』というサイクルで集中していると言えます。
『作業の内容を15分ごとに区切る』
面倒な案件の処理に15分のサイクルを意識すると、15分のブロックをいくつこなすと完了出来るか見積もりやすくなります。
はじめの5分で準備態勢を整えて、15分のブロックを3つ終えたところで10分休憩、というリズムなら、ちょうど1時間です。
『15分ごとに体勢を変える』
パソコン作業を立って出来るデスクというのもありますから、15分ごとに作業の体勢を変えて気分転換を図るのもオススメです。
集中力の波が切れそうになる頃合いを見計らって、飲み物を一口飲む、行動パターンの違う作業を組み合わせるといいですね。
『プレゼンは15分以内にまとめる』
仕事の仕方はもちろん、話を聞いて欲しいときにも15分の中に、つかみ、主張、裏付け、まとめが収まるようにすると言いたいことが伝わりやすくなります。
まとめ
○ 人の集中力は15分ごとの波を持っている
○ 作業効率を上げる、飽きさせずに話を聞いてもらうのに15分の枠組みを意識しよう
人は、同じトーンが連続していると、集中力が散漫になります。
15分ごとの区切りを意識する事で、次の15分へと集中力が続くようになります。
休憩を取り方にリズムが出てくるので、集中の持続時間を伸ばすことが出来ます。
気分が乗らない時や、作業がはかどらない時に試してみてはいかがでしょうか。