『トヨタ生産方式の逆襲』がベストセラーとなり、トヨタ生産方式について注目が集まっていますね。
「トヨタ生産方式の強みとは?」と質問されて、「作業スピードを上げる」、「コストダウンさせる」という表面的な解答では不十分なのです。
低価格競争に巻き込まれない成功の秘密、トヨタ生産方式とは何なのかまとめていきます。
トヨタ生産方式は”ジャスト・イン・タイム”
ものが売れる条件とは・・・
・機能やブランドが気に入って購入する
・価格が安いから購入する
・欲しい、必要なタイミングで提供されるから購入する
トヨタ方式の強みは、この3つの要素を踏まえた上で、現場の柔軟な対応力を生かしていることです。
顧客が欲しい・必要と思った時に、ぴったりな商品が提供出来ることに力を注ぐこということです。
そのためには、ニーズに合った商品の開発、欠品を出さない、問題意識を常にもっていることが大切です。
常に時代は動いていますし顧客のニーズは変化しています。
一目で在庫がわかれば、製造ライン、開発に役立つと気付いたら、より良い方法な無いのか解決努力を実行します。
問題点に気付いてそれぞれが現場で対応して、顧客のニーズに応える事が、売るチャンスを逃さない戦略となっているのです。
当たり前の流れ作業や、コンピューター管理を漫然と続ける事や、1時間に何台生産出来たかといった効率だけを求めるのは、トヨタ生産方式とは言えません。
現場の対応力こそトヨタ生産方式の強み
問題点を見つけて解決の努力を社員一人一人がするのが、トヨタ生産方式の強みです。
”一見、問題が無いところにも工夫の余地を見いだして、問題解決する事に生きがいや喜びを感じる”
このことが、チャンスを逃さない=欠品を出さない、顧客のニーズに対応するために必要な、現場の対応力を向上させているのです。
いくらオートメーションで大量の製造が可能に出来ても、過剰在庫につながったのでは企業としての生産性が高いとは言えません。
まとめ
○ トヨタ生産方式の強みは、タイミング力を支える問題解決中毒!
現場の対応力を磨くことで、無駄な在庫を持たないけれども、欠品も出さないという絶妙な生産体制を実現させています。
どんなに安定しているように見えても、いつも問題を探して解決努力を怠らないからこそ、開発・製造・販売が大企業でありながら、世の中のニーズに常に応える企業でありつづけているのですね。