「ぬか漬けが好き」という方も多いと思いますが、今回は、「とぎ汁で漬物が出来る」という話題を取り上げてみましょう。
漬物の命とも言える”発酵”という作業ですが、ぬか漬けの場合は、米ヌカに自然に存在している乳酸菌によるもの。
とぎ汁の中にも、この乳酸菌が含まれているので、とぎ汁を使って漬け物が作れるというワケなのです。
・とぎ汁であっさり漬物レシピ
・とぎ汁の乳酸菌の利用法
・まとめ
とぎ汁であっさり漬物レシピ
<準備>
お米5合に対して5カップのとぎ汁を取っておきます。
<材料>
塩 30~50グラム
砂糖 小さじ2
昆布・とうがらし お好みで
きゅうり、にんじん、なすなどお好みの野菜
<作り方>
① 準備したとぎ汁に塩、砂糖を溶かし、細切りにした昆布ととうがらしをお好みで入れます。
② 素材となる野菜に軽く塩を振りしんなりさせます。
③ ②の野菜を①のとぎ汁にいれ半日~1日室温で置きます。
④ 好みの漬かり具合になったら、冷蔵庫で保管します。
これは、予備発酵ナシで漬ける方法です。
半日~1日で食べられるように、野菜は一口大に切り、塩を振って使います
とぎ汁の乳酸菌の利用法
とぎ汁をあらかじめ発酵させて乳酸菌を活発にしてから利用する方法もあります。
*とぎ汁乳酸菌の作り方
<材料>
・お米2合に水600CCを加えて出来た濃いとぎ汁
・塩、黒糖(砂糖)、お米を各大さじ1ずつ
<作り方>
① 材料を混ぜ合わせ、熱湯で洗った蓋付きの瓶に入れます。
② 1日に1回かき混ぜ、蓋を緩めて放置を1週間繰り返します。
③ やや酸っぱいような味と発酵の良い香りがしていれば完成です。
*悪臭やカビが発生していたら失敗です。
とぎ汁乳酸菌を作っておくと、すぐに乳酸菌が活発に働き、塩でもんだ野菜にかけて1日~2日常温で置くだけで、熟成した味わいになります。
キャベツや、白菜の漬物にもオススメです。
また、とぎ汁乳酸菌は豆乳や牛乳に加えるとヨーグルトになります。
とぎ汁乳酸菌をヨーグルト作りに使うなら、分量の塩を半量程度にしても良いでしょう。
まとめ
○米のとぎ汁には、天然の乳酸菌が含まれていて、漬物に利用出来る
○とぎ汁の天然の乳酸菌を使って、ヨーグルトを作ることも可能
とぎ汁をそのまま使う方法では、乳酸菌がゆっくり働き、あっさりした味わいになりますが、とぎ汁乳酸菌を発酵させておいたもので漬けると、熟された風味になります。
とぎ汁に含まれる乳酸菌を利用するなんて、とぎ汁の利用の幅が広がりますね。