先付小切手とは?換金しにくいってホント?

先付小切手とは
自営をしていると、先付小切での支払いを受ける事があります。

小切手というのは、銀行に持っていくと換金することが出来るハズなのに、先付小切手は期日まで待たされることがほとんどなのです。

・先付小切手とはなにか
・先付小切手の注意点
・小切手を扱う時の注意点

そんな、ちょっと知っておきたい小切手の情報をまとめてみましょう。

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先付小切手とはなにか

小切手とは、当座預金を持っている人が必要に応じて「統一様式小切手」を振り出すものです。

この場合には、受け取った相手は、いつでも銀行で関することが出来ます。

ところが先付小切手は、ちょっと訳ありの小切手なのです。

資金繰りが悪くなって、当座預金が十分ではない場合には、普通の小切手を振り出した場合、他の取引先への支払いに支障が出ることがあります。

このため、手形なり、資金に影響が出ないかたちで支払いの約束をしたいところですが、事業内容が悪化している場合には、手形が使えないこともあります。



そんなとき、先付小切手であれば振り出すことが可能なので、とりあえず支払いをしましょうと言うときに使われることが多いのです。

『先付』という言葉が意味するように、換金出来るのは先の日付になっていて、その日から10日以内の換金ができるという事になっています。

先付小切手(サキヅケコギッテ)は、先日付小切手(サキヒヅケコギッテ)という言い方をする事もあります。

先付小切手を換金しようとしたら断られる?

先付小切手で振り出された場合、記入されている日付以降の換金と言うのは暗黙の了解であり、それを無視して換金しようとすれば、他の支払いに支障が出てトラブルになってしまいます。

ですから、先付小切手で支払いを受けた場合には、記入されている日付以降出なければ換金しないという対応を取る銀行が多いのです。

期日前に銀行に持ち込んでも、いったん銀行側が預かって、期日になったらお振り込みしますという対応になるのです。

「先付小切手で支払いをしたい」と言うこと自体、かなり経営状態が悪化していると踏んだ方が良いでしょう。

振り出された先付小切手が回収不能にならないように注意深く予防線を張る事が必要になってきます。

先付小切手を受け取るときに注意する事は?

実際、「期日までお支払いできません。」という期日の先延ばしに当てはまります。

そんな小切手をもらったときには、万が一不渡りになったときのことを想定した領収証の書きかえをすると安心です。

金額の他に、『○年△月×日付け小切手にて受け取りました』という但し書きを添えるようにしましょう。



このように記載されていれば、万が一支払い済みだと主張されても、「いただいた先付小切手は不渡りになっているので、支払いは終わっていません。」と言い返すことが出来ます。

また、先付小切手で支払いをすると言うことは、現在、それだけの資金がないから、先付小切手の期日まで待って欲しいということを意味しています。

法律上は、先の日付が入っていても銀行に持ち込むと払い出しする義務が生じてしまいます。

期日よりも前に換金の請求を出すということは、相手との信頼関係にひびが入る、相手側の他の取引先への支払いに不都合が生じるという事になるのです。

経理の処理の関係で、間違って期日前に処理されないように注した方が良いでしょう。

先付小切手とは (2)

先付小切手は銀行からの信用を低下させる?

先付小切手の振り出しは、当座預金を持っている企業が、信用を低下させる行為の一つといわれています。

もともと、資金の支払いの先延ばしをするためのものではない小切手を、期日延ばし目的に利用する事で、「資金繰りに困っている企業」という評価を受けるのです。

小切手は本来現金と同じ位置づけで使われ、当座預金にそれなりの資金がなければ利用出来ません。

それに対して、手持ちの資金を上回る額の支払いには手形を利用するのが本当です。

しかし、手形は銀行からの信用がなければ振り出すことが出来ないですし、手形を使う事が出来たとしても、半年の間に2度不渡りを出した場合には倒産という事になります。

先付小切手とは、手形が使えない場合に急場しのぎに使われることが多く、業績不振の目安として見る事が出来るのです。

まとめ

先付小切手とは、扱いに注意が必要な小切手なのですね。

○先付小切手で支払いを受ける時には不渡りにならないか注意が必要
○先付小切手を使った支払いをする事業者は、資金繰りが悪くなっていることが多い
○領収証には『○年△月×日付小切手にて受け取りました』と添える
○先付け小切手を期日前に処理しないように注意

小切手は、通常は当座預金に払い出しに十分な資金があるときに使います。

しかし、先付小切手は、資金が不足していて手形も使えないといったときに、資金不足を補うかたちで振り出されるケースが多くなっています。

取引先から、先付小切手での支払いを受ける時にはそうしたことを理解して処理することが求められるのですね。

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