親孝行していますか?
まだまだ親も元気だし、介護なんて考えてもいない。
いつでも会えるからそのうちに・・・。
親孝行について聞かれると、大体の人がこう答えるでしょう。
でも、「親孝行したいときには親はなし」って諺もありますよ。
という事は、どんな意味が含まれているのか。
気になったので調べてみました。
親孝行したいときには親はなしの意味とは?
「おやこうこうしたいときにはおやはなし」
親孝行をしようと考え始めたころには、すでに親はこの世を去ってしまっている。
「なかなか行動に移せない親孝行というものを、親が生きているうちに実行しなさい。」との戒めの言葉です。
とはいえ、生きているうちに実行しようとするのは、難しいことのようです。
それは普段から、親世帯との付き合いが密である子世帯が少ないからだとされます。
また親の有難みというものは、なくしてから気づかされる事が多いものなのです。
「今はまだ親が元気だから」「自分の仕事が忙しいから」「子供に手がかからなくなってから」など、親孝行を先延ばしにする理由は色々あります。
海外の人に比べ、気持ちを表現するのが苦手な日本人の気質がそうさせているのかもしれません。
団塊の世代といわれる、第一次ベビーブーム(1947年~1949年)に生まれ育った人たちは特にその気質を持つようです。
プライドが高く、優しさはあるものの自分の行動ではないなどの恥ずかしさや照れくささを感じるようです。
団塊の世代の男性に多くみられるので、この世代は「頑固な人」といわれることがあります。
親を亡くす前にしておきたい、親孝行なこととは?
親の生きているうちに、何かしらの恩返しをしたい。
そう思う方もいるかもしれません。
長く実家との付き合いがない、遠く離れて帰る機会がない。
親孝行とは介護をしないといけないような状況で初めてできる行為のように思えますが、そうではありません。
月に一度は電話を掛ける。
最近ではテレビ電話も普及しています。
笑顔を届けるには、丁度良いかもしれません。
手紙を書いたり、普段言えないような言葉を添えてプレゼントを贈ったり。
「ありがとう」の意味を込めた、気持ちを送ることが大切です。
近所に住んでいるのであれば、積極的に会いに行きましょう。
何気ない普段の生活にも、親世帯は不自由を感じているかもしれません。
家屋の手直しをしたり、手すりを付けてあげたりすると介護が必要になった時にも安心です。
親からすると、子供たちが元気で自分たちの生活を楽しんでいるのならそれでいいと思っています。
それもまた日本人の国民性なのかもしれません。
ですが介護が必要になり、家族の顔も分からなくなるなどの悲しい場面も遅からずやってきます。
親が元気で達者であるからこそ、今のうちに行動を起こすべきなのです。
まとめ
「石に布団はかけられぬ」が、この言葉の続きとしてあるそうです。
「親孝行しようと思っても、墓石にまで布団をかけることは出来ない」という意味です。
同じような意味を持つ言葉はほかにもあります。
意味を知ると行動できない自分が情けなく感じますが、後悔しないように親孝行したいものです。