どこ国よりも豊かで、誰でも成功者になれた時代がありました。
夢のような話ですが、それは日本であった出来事です。
バブル全盛期。
1980年代は世の中が潤っていた時なのです。
ですが、泡のように消えたのはいつの事なのか?
原因とバブル崩壊が生んだ生活への影響など、バブル崩壊がもたらした事柄について調べてみました。
バブルを知ろう。バブル崩壊とはいつの事?
バブルという言葉はよく耳にするけれど、バブルっていったい何だろう?と疑問に思っている方も多いかもしれませんね。
「バブル経済」「バブル景気」「バブル崩壊」に使われる「バブル」は同じ意味を持ちます。
「バブル」とは直訳すると「泡」という意味です。
1720年にイギリスで起こった物価の急騰と暴落による混乱を指して呼ばれた「南海泡沫事件」が「バブル」の語源とされます。
バブル全盛期といわれた1980年代では「バブル」という言葉自体あまり知られていませんでした。
それもそのはず、「バブル(泡)がはじけた」と表現された「バブル崩壊」ですが、目に見える形で日本経済が崩壊したわけではないからです。
日本の景気が後退し次の景気回復までの期間の事を「バブル崩壊」といいます。
平成不況といわれる景気後退期は1991年から1993年の10月までを指し、この期間は「失われた20年」といわれる低成長期になります。
「バブル崩壊」は1991年から徐々に始まったという事がいえます。
バブル崩壊の原因と影響は?
そもそもバブル崩壊はどのようにして起きたのでしょう。
バブル景気といわれていた時期は1986年から1992年ごろのことを指します。
好景気を示していた日本経済は資産運用の高騰を受け、株式や不動産の値段が最高値を付けていました。
その後資産価値の下落や銀行による「貸し渋り」が起き、経済収縮からバブル崩壊となったわけです。
政府や日本銀行による金融財政政策が、バブル崩壊の原因と専門家はみています。
景気回復の見込みのないまま「失われた20年」といわれる時代へと突入したのです。
現在でもその影響は色濃くあり、年金問題や消費税増税、生活保護受給者の増加など色々な問題を呈しています。
就職難や少子高齢化による介護問題など、バブル崩壊と関係のないような分野にまで影響を及ぼしています。
更にはTPPによる農業の衰退、貿易赤字など。
バブル崩壊はそれぞれの生活へ黒い影を落としています。
まとめ
土地神話といわれたバブル好景気時代。
恩恵を受けた人もいたでしょう。
バブル崩壊を受けて土地の値段も下落、売れる物も売れなくなった時代がバブル崩壊期といえます。
日本はこのままでいると、「先進国から外れる」との見解も出てきています。
泡と消えた神話を取り戻すには、まだ時間が必要なようです。