マーガリンが身体に悪い、という話を聞いたことがありませんか。
なんとなく耳にしたことはあるけど、よくわからないし、普通にスーパーで売ってるし、バターは高いし、朝食には欠かせないから使っている方も多いと思います。
アメリカやヨーロッパでは、マーガリンは健康に悪影響を及ぼすものとして規制されています。2005年にその報道がされると、日本でも話題になりましたが、欧米との食生活の違いから摂取量はそれほど多くはないとして特に規制はされないままになっています。
では、マーガリンの何がいけないのでしょうか?バターとの違いは何でしょう。
バターが動物性の油が原料であるのに対し、マーガリンは植物性の油であること。
これはなんとなくマーガリンの方が身体に良さそう。
しかし、植物性の油は本来、サラサラとした液状の物です。
マーガリンのように半固形を保っているのは不自然な事なのです。
人間による化学技術の手が加わり、マーガリンは誕生しました。
その際、自然界に存在していない「トランス脂肪酸」を生み出したのです。
トランス脂肪酸は、少量ではありますがバター、チーズ、食肉の中にも存在しています。
しかしそれは微生物の力によって自然に生み出されたもので、人間に化学的処理によって生み出されたものとは全く別のものです。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減少させます。自然界に存在していない物質を人間の身体がどう扱っていいか困った挙句、体内に蓄積し、動脈硬化のリスクを更に上昇させます。
普通に売っているものだからと言って、全てが安全とは限りません。自分たちの身体に何が良くて何が良くないのか、見極める眼を持つ事がとても大切です。