ゲーミフィケーションは、ゲームが持つ人をひきつける要素を取り入れることで、集中を高めたり、効率アップをはかる事です。
ゲームは、決められたルールの中で課題をクリアする達成感で人を夢中にさせ、ランキングやレベルアップ、アイテムの付与でステイタスが感じられるようになっています。
仕事への集中を高めて効率アップをはかるのに、ゲーミフィケーションが利用され、ビジネス用語としても浸透してきています。
そんなゲーミフィケーションが、日本ではどう使われているか、事例をまとめていきましょう。
ゲーミフィケーションと日本での事例
「マクドナルドのハンバーガー大学」
日本のマクドナルドでは、社員教育にゲーミフィケーションの手法が取り入れられています。
ハンバーガー大学という社員教育機関では、リーダーシップやチームビルドを学ぶことができます。
アルバイトの社員教育では、ニンテンドーDSで教育ソフトの「e-SMART」で、商品の製造、接客のノウハウを学習。
また、独自のオペレーションコンテストを実施して、優勝者は特別な黒いユニフォームの着用が許されるなど、ゲーミフィケーションによる効果を上げています。
「トリンプのがんばるタイム」
下着メーカーのトリンプの事例では、仕事に集中する「がんばるタイム」や、水曜と金曜は「ノー残業デー」、禁煙の取り組みでは「愛の密告制度」、役職者は2週間の休暇が義務づけられている「リフレッシュ休暇」が取り入れられています。
ルールの中で目標を達成する事が、ゲーム感覚で取り入れられている事がわかります。
従来の社則やマニュアルとは違った印象を与え、社員が主体的に取り組みたくなるような工夫がされています。
「ECナビの採用テスト」
ECナビを運営するボヤージュグループの事例では、ロールプレイングゲームさながらの宝探しゲームを社員採用試験として行っています。
その名も『時空に眠 る大陸の秘宝』という企画。
協調性やリーダーシップなど、面接だけではわからない能力が測れる事を目的に実施されました。
就職採用希望者からの注目度も高まって、採用試験受験者が20%も高くなったといいます。
まとめ
○ 日本の企業でも、ゲーミフィケーションを生かして実績を上げている
○ ゲーミフィケーションは、従来の研修と比べて定着効果が高い
○ ゲームの中では、協調性やリーダーシップなど面接で見えにくい部分が見える
ルールを決めてその中で目標を達成するのは、ゲーム的要素が高まって、習熟度を高めることが出来るのです。