サッカーを見ていて、アンカー、ボランチといった言い方を耳にしますが、どんな違いがあるのでしょうか。
大まかなポジションとしては、GK(ゴールキーパー)、DF(ディフェンダー)、MF(ミッドフィルダー)、FW(フォワード)です。
中盤底での役割につけられた呼び方が、アンカー、ボランチと言えます。
アンカーの役割は?
ディフェンスラインの一列前で、相手の攻撃の芽を摘み取る役割を持っています。
守備的なMFといわれると、ボランチとかぶってるんじゃないかという事になりますね。
アンカーはイングランドのサッカー用語で、サイドバック、センターバックのカバーリングなど、守備としての役割が大きいポジションとなります。
2014年のWカップで長谷部選手、遠藤選手がおこなっていた役割といえます。
アギーレ体制になって4-3-3が確立してきましたが、この中盤3人というところで、碇(いかり)のように支える選手という意味合いで重要視されるようになってきたとも言えますね。
ボランチの役割は?
アンカーがイングランドサッカーで用いられる用語であるのに対して、ボランチはブラジルサッカーの用語で、ポルトガル語の「舵取り」という意味の言葉です。
攻守のバランスを取ることがボランチの役割という事ですが、アンカーよりも攻撃的な役割を担うイメージになるところが違います。
中盤での最も底に位置するポジションで、ディフェンダーと役割分担しながら舵取りをして行きます。
攻撃と守備の両方をこなす中心選手という事です。
アギーレジャパンでのアンカー
守備中心に攻撃の芽を摘むのがアンカーですが、さらに攻撃にも参加して攻守のバランスを取るとなればボランチであると言えるでしょう。
チームの中には、守備専門のアンカーを置かないシステムを採用しているケースもあります。
どういうプレースタイルを取っていくのかによって、中盤底の中心選手をアンカーとして機能させるか、ボランチとして機能させるかの違いが出てくるようですね。
アギーレジャパンが求めるアンカーとしては…
○良いボールを供給できる選手
○長いボールを蹴れる選手
○空中戦に強い選手
○バックラインに下がって5バックを作れる選手
まとめ
○アンカー、ボランチともにチームの流れを左右するポジションである
○アンカーは守備のスペシャリストであり、攻撃の芽を摘み試合を作る役割を持っている
○ボランチは、守備、攻撃のバランスを取りどちらの働きもしながら試合を作る役割を持っている
ハリルホッジ監督の下でも、アンカー体制で戦っていくようですね。